今シーズンのプロ野球セリーグを制したのは中日ドラゴンズ、個人的には大ファンであるヤクルトスワローズが最後の最後で逆転負けしたわけで残念なのですけど、まだCSもあるし日本シリーズ出場を目指して応援したいと思う。
さて、その優勝したドラゴンズですけど、監督である落合氏が今期で監督を辞めるという事で優勝したのに監督の職を解かれるというのはどうなのであろうか?確かに契約期間が今期で終わるという事であるので、間違ってはいないと思うけど、違和感を感じてしまう。
解任の理由のひとつに観客動員数の減少というのもあるらしいのだが、落合氏の監督としての実績を考えると、なぜ?って思いますね。
これはプロ野球が競技なのか興行なのか?という分かれ道でもあると思う、競技であれば強い事、勝つ事というのが絶対の正義ではないかと思う。まして球団初のリーグ連覇を達成し、優勝を逃した年でも下位に沈んだ事は無い、これは選手の働きは勿論だが、監督の手腕も大きいだろう。
落合氏の采配などをみていると、勝つ為に必要な事、負けない為に必要な事をやってきていると思う。それは見せ物としての野球ではなくて競技としての野球であったと思う。ただそれに今の野球ファンが追従できなかったというのは寂しいと感じる。応援するのであれば負けるよりも勝つ事の方が良いのではないか?
確かに弱いチームを応援する楽しみもあるとは思う、実際に僕のヤクルトファン歴は長いのですけど、野村監督時代は勝つという楽しみもあったけど、それ以前のヤクルトといえば弱小チームの代名詞みたいなものであった、最下位というのが指定席であるような時代もあったけど、それでもヤクルト好きだった。あのチームが持っていた雰囲気が好きだった。そういう意味では勝つ事だけがプロ野球では無いというのは分かるつもりである。
だが落合氏の場合は常勝軍団に近いチームを作り上げて戦ってきたし、今期のリーグ制覇も成し遂げた。それでも来期の指揮をとるのは落合氏ではない。
ファンの支持というのは大事だけど、プロスポーツ選手としてなら勝つ事が大事であると思う、その勝利至上主義を否定するという事は、プロ野球とは競技ではなくて興行であるという事をオーナーなど球団を経営する側が認めてしまった形になる、短期的な視野でみればそれで良いのだとも思うけど、長期的な視野でみればこれなマイナスでしかないと僕は思った。
WBCの出場問題や横浜の身売り問題など様々な事がある、それが今のプロ野球の現実である、他球団の売買の話に読売の関係者が余計なコメントをしたりするのもおかしいと思うけど、その矛盾さを指摘するメディアもなく、やはり興行なのかと思う。
プロレスという競技も以前は高視聴率をとれたコンテンツであった、だが興行化が進みファンが離れて行ったのを忘れては行けない、話題を撒くだけでなく、競技としての中身をもっと見せて欲しい。
プロ野球の終わりの始まりなのか?それともこのまま維持出来るのか?
大きな時代の境目に今プロ野球は置かれていると思う。
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