今日のメルボルンは気温が30度を超えて、北からの暖かい空気が強く吹くコンディション(南半球だから北風が暖かいのよ)。
ロイヤルメルボルンでのプレジデントカップの中継を観ていても風の強さに選手もだいぶ悩まされていた様ですね、そしてグリーンの固さと高速具合がマッチプレーを面白くしていますね。
大勢の選手が出場するストロークプレーのトーナメントと違って代表選抜総計24名出場の団体戦の場合、グリーンを高速に仕上げた方が面白いし、進行をトーナメントよりも気にしなくて良い分だけ厳しいコースセッティングが可能であるとも言えますね。実際に今日のラウンドも6時間近くかかっていますし...通常のトーナメントだったら6時間のラウンドなんてあり得ませんからね!
ほんと今回のこのコースセッティングは良く出来ていると思う。
まさしく勝負はグリーン上!そんなマッチがたくさん行われている、飛距離のアドバンテージなんてほとんど無いに等しい。よく日本では短いクラブで打てるからラフからでもいいから飛ばした方が有利というコメントがプロからも出たりするけど、海外のコースはそんな事は通じない、ラフは厳しく、グリーンは固く、風は強く。そんなコースでは残り距離だけで考えるゴルフは通用しないだろうね。実際今日も飛ばしていたけど結果に繋がっていない場面が多々観られた。とはいえ今のプロはみんな飛ぶけどね(笑。Bワトソンなんてロングアイアンでフォーローとかやや下りという状況ではあったけど300ヤード超えてましたからね。ただ必要以上に飛ばす必要は無いという事は確かだった、大事なのはフェアウェイを捉える事、そういうプレーが多かったと思う。
逆に言えば今のクラブやボールのテクノロジーを考えると、ドライバーは日本人でもある程度飛ばせる時代であるけど、ロングアイアンには大きな差があると思う。この差がゴルフのスタイルを変えているのかもしれないですね、ロングアイアンでも狙える、止めれる、そんなショットが打てるから、飛ばさなくてもフェアウェイをキープする事が大事なんだろう、だけどロングアイアンの技術が足りない場合どうしても飛ばさないと...という事になるかもしれないね。結局はパワーの差なのかな、日本人プロが思いっきり振った距離が欧米プロのコントロールしたゆとりのあるショットと同じぐらいなんだろうからね。エルスにしてもタイガーにしても飛ばそうと思えばもっと飛ばせるけど、これ以上は必要がないから飛ばさないだけの話である。
まだまだ世界の壁は厚くて高いのだと思ってしまう。
今回のプレジデントカップにしても、日本の石川そして韓国勢3人の合わせて4人のアジア人が出場しているわけだが、2日を終えて勝ち星を得たのはKJチョイだけ。アジアと世界の壁は10年前よりは近くなってきたんだろうけど、まだまだ遠いのかなーって思ってしまうね。
さて、その石川ですけど今日も負けてしまいました。厳しいコンディションの中でパートナーのエルスも本調子ではなかった感じなので苦しいラウンドだったかもしれませんね。2日続けてワトソン、シンプソンペアへ勝ち星を与えてしまいました。
石川はポテンシャルはあるのだから、本気で海外に進出して日本のゴルフではなくて、世界のゴルフを覚えた方が良い、それが技術だけでなく、ゴルフ脳も高めてくれるはずだ。少なくとも10代であれだけプロとして結果を残したプロは世界を探してもそれほど多くはない!だから今こそ海外へでるべきだと思う。
過去の選手をみても、日本のジュニア選手とかで高校ぐらいまでなら海外でも勝てたりするけど、18歳以降からの成長の差が大きく違うね、それだけ厳しい環境で経験を積むという事が大事であるという事だろうし、そこを生き抜いて来たからこそトップレベルなんだと思う。日本のプロゴルフは世界から観ればまだぬるい!
以前メルボルンで開催されたトーナメントに参加した日本の某トップクラスのプロがいて、丁度マネージャーさんを知っていたので紹介してもらってラウンド後に話をしたりしたのですが、その選手が予選落ちした時に言った事は「風が強過ぎた」というコメントがあったのですが、メルボルンではもっと強い時の方が多いよって思うような天候だったのである。この程度の風を強いなんて言っていたらメルボルンではゴルフできないよ!って内心思ったけど、さすがに選手には言えないっすね(笑。
日本国内のプロ達が悪いわけではないと、ただコースや環境が強いゴルファーを育てる環境になっていないという事だろう、だから今は海外にでて経験を積む事で石川なら伸びると思うのである。石川がRYO ISHIKAWAとして世界の人に認められるにはもう一歩踏み出す必要がある、今出なければ結局は日本のプロというレベルで終わってしまうと思うのだ。宮里勇作だって学生時代はどれだけ凄い選手になるかと思わせる部分があったけど、結局そこからの伸びが足りなかったと思う。
そして今の時点で僕は石川よりも松山に可能性を感じる。石川効果もあるとは思うけど、確実に石川はこの世代やその下の世代をここまで引っ張って来た!だからこそ松山みたいな選手が出て来たわけです。
さて話が脱線したけど、これだけ厳しいコースセッティングの中で世界が注目する場所に立つ事が許されるプロは幸せだね!
今夜から明日にかけてメルボルンの予報はサンダーストーム!
雨が降る事でグリーンが少し柔らかくなって、重くなるかな?
さて、どんなゲームがみれるかな?
0 件のコメント:
コメントを投稿